「政治とカネ」が問題になった閣僚2人の「辞任ドミノ」や、大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入見送りで空転していた国会は5日、正常化した。

6日には、安倍晋三首相が出席して衆院予算委員会の集中審議が4時間行われ、菅原一秀前経産相、河井克行前法相の任命責任などで、野党の追及を受ける。英語検定見送りを表明した萩生田光一文科相は首相最側近で、「身の丈」発言でも追い込まれている。野党は政権にさらなるダメージを与えようと、萩生田氏の責任も問う構えだ。8日には参院予算委でも集中審議を予定。首相はこの日、訪問先のタイから帰国した。

自民党の二階俊博幹事長は会見で、「国民が納得できる丁寧な答弁をすべきだ」と、政府に注文した。