囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が7日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた第59期十段戦の予選C3回戦で種村小百合二段(38)に黒番中押し勝ちし、予選Bに進出した。7大タイトル戦では初の予選B進出となった。公式戦通算成績は10勝5敗となり、プロ入り後、節目となる10勝を挙げた。

対局持ち時間各3時間。年齢差は28歳。仲邑は強気に攻め、白星をたぐり寄せた。「勝ててうれしかった」と笑顔を見せ、初の予選B進出には「がんばります」と意気込んだ。

4月に非公式戦のプロ棋戦、若竹杯1回戦で仲邑に黒星を喫し、2度目の対戦となった種村は「序盤が悪かった。前回と違い、持ち時間が違い、ゆっくりと打てたが…」と悔しそうに振り返った。

プロ入り8カ月での節目の10勝について、仲邑は「10勝は意識していなかった」と話し、「(思っていたよりも)早かった?」の質問には軽くうなずいた。