天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」が10日、都内の皇居周辺で行われる。この日、パレードがスタートする皇居宮殿の正門に近い二重橋前には、朝早くから多くの人が足を運び、手荷物検査場に並んだ。

皇居外苑の堀は、野鳥が見られることで知られるが、この日は朝、1羽の白鳥が、検査場に向かう多くの人々をよそにスイスイと泳いでいた。その白鳥を、パレードを見物する人や、外国人観光客が写真に撮っていた。

この日、警視庁は警視総監をトップとする最高警備本部を設置し、皇居宮殿から赤坂御所までの約4・6キロの警備に、約2万6000人を投入。沿道の29地点40カ所で手荷物検査を実施するなど、最高レベルの厳戒態勢を敷いた。

二重橋前の検査場では、警察官がかばんの中身を厳しくチェック。中には、ポーチの中から液体の化粧品の瓶を取り出され、厳しく調べられる女性もいた。液体に関しては、特に厳しいチェックがされたようだ。

場内でも、車両の上部につけたかごに乗った“DJポリス”が、場内に目を光らせながら「買い物などでお出になりますと、列に戻ることが出来なくなります」などと声をかけ、集まった人々を観覧ブースに誘導していた。【村上幸将】