小泉進次郎環境相は18日、神奈川県横須賀市で行われた「神奈川政経懇話会」で講演し、今年9月、国連気候行動サミット出席で訪れたニューヨークでステーキを食べて「やたら批判された」ことを振り返った上で、「(地球温暖化問題の)課題を知ってもらうきっかけになった」と述べた。

出席者との質疑応答で、効果的な発信の仕方についてレクチャーする中で、「いろんな批判を前向きに変えていくということを考えると…」と切り出し、ステーキ問題に言及。温暖化の原因となる温室効果ガスの要因に、畜産業が指摘されていることを念頭に「そのステーキを環境大臣が食べるとは何事か、しかも嬉々として『毎日でも食べたい』と言うのは、最悪だといわれた。そうか、環境大臣になると、ステーキも人前では食べてはだめなのかと思いながらも、批判があった一方で、畜産にはそういう課題があるんだということを知ってもらった」と主張。

「今度、環境教育で小学生に話をする時、おじさんは大臣になってステーキを食べて怒られました。さて、なぜでしょうと聞いてみたい。そういうところから始めると、(環境問題に)関心を持ってもらえるのではないか」と訴えた。

自身の失敗を引き合いに、教訓を説くテレビ番組を念頭に「『しくじり先生役』になりたい」と、自虐的に述べた。