囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が28日、名古屋市の日本棋院中部総本部で打たれた棋聖戦ファーストトーナメントで馬場滋九段(71)を破り、国内棋戦で男性棋士に7連勝となった。公式戦の通算成績は13勝5敗。

対局は持ち時間各3時間。難解な攻防が続いた激戦を仲邑が260手で制した。61歳差対決に勝利した仲邑は「悪いと思っていました」と振り返った。それでも経験の差をモノともせず、再び男性棋士から白星を挙げた。仲邑は4月に史上最年少の10歳0カ月でプロ入り。7月に公式戦初勝利を挙げ、着実に勝ち星を積み上げている。

名古屋市出身で、プロ53年目の馬場は「最後、しぶとかったね。終盤、二転三転したと思います」とコメントした。