橋本聖子五輪相(55)が10日、会見を行い、世界反ドーピング機関(WADA)がロシア選手団を東京五輪・パラリンピックなどの主要大会から4年間除外する厳罰処分を決めたことに「東京大会の成功には、クリーンな大会であることが重要」と支持する姿勢を示した。

さらに「こういった問題が絶え間なく起きることは非常に残念」とした。

18年平昌(ピョンチャン)五輪同様、ロシアの国としての参加を認めず、潔白を証明した選手のみ個人資格での東京大会出場を認めることになる。

その中で、橋本氏は出場選手らと地域住民が交流する「ホストタウン」に国から登録された各自治体への影響についても言及。「(ロシアが処分について)不服申し立てをするかもしれないので、状況を注視していかないといけない」とした上で「個人資格での参加受け入れを行うのであれば、特別交付税の処置は変わらないものとして取り組んでいきたい」と方針が変わらないことを強調。「自治体が不安に思わず、しっかりと取り組めるように、情報発信していきたい」と約束した。

平昌五輪に続き、個人資格での出場を認める処分について、甘いのではとの意見も上がっている。

橋本氏は「完全にクリーンであると証明できた場合、私自身はそこ(=出場)は認めていいのではないかと。自分自身が取り組んできた状況からも、ソビエトの時代からロシア選手団との交流の中で、クリーンな五輪・パラリンピックを目指して努力している選手の姿も見てきました。そういった選手の資格停止までしなくてもいいのでは」と持論も展開した。