安倍晋三首相は13日、千代田区のホテルニューオータニの宴会場で講演した。「桜を見る会」の前夜祭が開かれたホテル。会費5000円の根拠など野党が追及する疑惑が解消されない中、因縁の場所を訪れた。

首相は「桜」の問題にも触れたが、具体的な説明はこの日もなし。一昨年以来、モリカケや「桜」と、野党に追及される問題を挙げ「この3年、国会で政策論争以外に審議時間が割かれている。国民に大変申し訳ない」と述べたが、野党が指摘する自身の説明不足に関する陳謝は、なかった。

自民党総裁の任期延長による4選は「考えていない」と、否定。来年1月との臆測もある衆院解散については「国民の信を問うべき時が来たと判断すれば、ちゅうちょなく決断をする」と、あらためて強調した。

一方、野党は「桜を見る会」の招待者名簿のデータを廃棄した際の記録提出を求める質問書を、政府に提出。政府は、17日と23日に衆参両院で開かれる内閣委員会理事会で回答する。