橋本聖子五輪相(55)が17日、閣議後の定例会見を行い、ラグビーW杯日本大会期間中、テレビ放送システムへのサイバー攻撃が相次いだと一部で報じられたことを受け、「報道は承知しているが、大会組織委員会からは正式に報告は出ておらず、大変大きな問題が生じたとの報告も受けていない」と話した。

一方で「今回のW杯で攻撃は何件あったのかなど精査していきながら、引き続き、サイバーセキュリティー対策を今後も対応していく」と話した。

来年の東京五輪・パラリンピックでも、サイバー攻撃対策はセキュリティー上の最重要課題の1つとされる。橋本氏は「今までも相当、力を注いでやってきた分野。大会ごとに増えている実態がある。しっかりと対応できるよう、日々努力している」とこれまでの取り組みを強調。「攻撃の仕方が多様化しており、対応能力が試される。すべてを想定して取り組み、万全な体制で大会を迎えなければならない。緊張感を持って、取り組まなければいけない問題と思っている」と話した。