08年北京五輪の開会式に芸術顧問として参加し、世界の子どもたちの笑顔をあしらった「笑顔の傘」を提供したアートディレクター水谷孝次氏が、東京五輪の聖火ランナーに選ばれたことが5日、分かった。東京都の聖火ランナーとして、7月中旬に都内を走る予定という。

水谷氏は「北京から東京へ、バトンをつなげることができた。子どもたちの笑顔は、未来への希望。希望を未来につなぎ、子どもたちの笑顔を大切にすることを世界に伝えることができるように、走りたい」と、抱負を述べた。

この日、東京・渋谷の青山学院記念館で行われた、男子プロバスケットリーグBリーグのサンロッカーズ渋谷対横浜ビー・コルセアーズ戦のハーフタイムショーに、笑顔の傘が登場。水谷氏が代表理事を務めるNPO法人「MERRY PROJECT」と、サンロッカーズがコラボレーションし、企画した。「アンブレラステージ」と名付けられたショーでは、2020大会にちなんだ220本の笑顔の傘を、チアリーダーや子どもたちに加えて観客席の観客も開き、盛り上げた。

水谷氏は「世界は混沌(こんとん)としていますが、オリンピック、パラリンピックイヤーの2020年が笑顔の1年となるように願いながら、今年の第1歩としたい」と、話した。