公選法違反の疑いで、昨年10月に経産相を更迭された自民党の菅原一秀衆院議員は、通常国会が召集された20日、国会内で取材に応じた。しかし、辞任後、告発状が出されていることを盾に、疑惑に関する詳細な説明は一切しなかった。

疑惑に関連する質問については「当局から要請があれば協力し、そうした上で、弁護士と相談の上、適切な日に説明をしたい」とその都度、何度も、何度も、繰り返した。「捜査にかかわる答えは控えるように弁護士に言われている」とも、述べた。

菅原氏が公の場に姿をみせるのは辞任した10月25日以来、約3カ月ぶり。辞任後は、自宅で謹慎をしていたとした上で、「睡眠障がい」の診断をうけていたと主張した。

「眠れない日が1カ月くらい続いていた。そうした中で、年末年始にようやく体調が回復してきた」と述べ、通常国会召集に合わせて、この日、国会に登院し取材に場を持つことを決めたとした。

報道陣からは、疑惑について説明しようとしない菅原氏に、厳しい質問が相次いだ。「疑惑を説明するつもりがないのか」と問われた菅原氏は「そんなことはない。きちんと説明責任を果たしたい」としながらも、詳細については日を改めて説明するという主張をただ繰り返した。

「また1からしっかりやり直し、精進したい」とも述べた。

会見は、30分ほどで終了した。