中国湖北省武漢市で発生した、新型コロナウイルスの感染による肺炎が世界中で拡散され問題となっている。中国では24日から春節(旧正月)を迎えたが、空の便でも多くの“異例”の対応が取られた。

日本航空(JAL)、全日空(ANA)の担当者はいずれも、客室乗務員がマスクを着用した状態での接客は、「記憶にある限りでは、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)以来、2回目だと思います」と回答した。

日本航空では、24日から日本-北京、大連、天津、上海(虹橋・浦東)、広州、香港線を対象に<1>客室乗務員による機内アナウンスの実施<2>客室乗務員のマスク着用の義務化を決めた。

お客様の不安を取り除くことや、安全管理を徹底するとした。

また、同路線日本着便において、搭乗手続きカウンターで、厚労省の健康カードの配布も始めた。

さらに、北京、大連、天津、上海(虹橋・浦東)、広州、香港、台北(桃園・松山)、高雄の空港の地上係員を対象に、多数のお客様のマスク着用状況によって、地上係員がマスクを着用することも発表した。

全日空は、24日、成田-武漢便(937、938便)を1月24日成田発便~2月1日武漢発便まで欠航と発表した。また24日から<1>中国本土、香港発路線(11路線)での機内注意喚起アナウンスの実施<2>同路線発着便での客室乗務員のマスク着用を義務化<3>(日本の空港も含めた)中国発着便に関わる地上係員は、当局からの指示がある場合、マスクを着用することができる<4>25日から同路線搭乗時に、厚労省の健康カードの配布を始めると発表した。