立憲民主党の山尾志桜里衆院議員と森雅子法相が10日の衆院予算委員会で、異例とされる黒川弘務・東京高検検事長の定年延長問題について激論をかわした。

2人は元検察官と弁護士という「法曹女子」。山尾氏は、81年の国会審議で人事院が「検察官と大学教官は既に定年が定められている」と述べたなどとして、検察官の定年延長は適用されないとの認識を主張。森氏は「当時の議事録の詳細を存じ上げない」として「国家公務員法の(勤務延長)規定が適用される」と反論した。森氏に業を煮やした山尾氏は菅義偉官房長官に質問したが、菅氏も「検察官も一般職の国家公務員。国家公務員法の勤務延長に関する規定が適用される」と主張した。