小泉進次郎環境相は14日の閣議後会見で、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が、日本国内で広がりをみせる中、「復興五輪」と位置づけられている東京五輪・パラリンピックの成功に向けて、環境省としても環境整備に協力していく考えを示した。

進次郎氏は、東京五輪の聖火リレーコースに、福島県双葉町が組み込まれることが正式決定したことについて問われ「うれしく思っています」と、述べた。同町は東日本大震災や東京電力福島第1原発事故から、帰宅困難区域となり全町避難が続いていたが、3月4日に一部地域の避難指示が解除される。

ただ、進次郎氏は一方で、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が、日本国内で広がりをみせていることを念頭に「オリンピック、パラリンピックへの影響を心配する声が出てきていることも事実だ」と、指摘した。

大会を「復興五輪」と位置づけ、招致が成功したことを踏まえて「そういう大会が、本当に世界中から多くの皆さんに安心してして来てもらえ、復興の進捗(しんちょく)、被災地の皆さんの努力、日本の魅力を、心から楽しんで満喫していただけるよう、環境整備をしないといけない」と強調。「環境省としても、できることを、全力を尽くしてやっていきたい」と、訴えた。