ネット上では「アゲアゲさん」と呼ばれ、「将棋ユーチューバー」として活躍する将棋のアマチュア強豪、折田翔吾アマ(30)が、プロ入りをめざす棋士編入試験の5番勝負第4局が25日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、本田奎五段(22)を破り、対戦成績3勝1敗で合格した。会見で折田アマは「アゲアゲ物語の第1章が終わりました」と話した。以下は折田アマとの主な一問一答

-いまの心境は

折田アマ なかなか感情が出て来ないというか…。なななか…。ようやく一区切りという感情があります。

-本田五段が投了した瞬間の気持ちは

折田アマ 自分がプロ棋士になれるのは不思議な感覚です。きょうの将棋はなかなか決められずに、逆転負けしてもおかしくなかった。

-将棋ユーチューバーと言われることには

折田アマ 展望もなく始めたが、途中から反響が大きくなった。奨励会退会後の将棋へのモチベーションになった。生計も立てることができた。私にはとても大きなものです。

-プロ棋士になり、今後はユーチューブとどうかかわっていく

折田アマ これまでの活動は引き続きやりたい。今後は棋士としてなにか役立てていければいいなと思います。

-具体的には

折田アマ ユーチューブはおもしろい将棋を指すというのがある。エンターテインメントの要素がある。これからも動画を通して、自分らしさを出していきたい。

-棋士編入試験の5番勝負の勝因は

折田アマ 試験まで来ることができたのが不思議。勝てたことも不思議です。う~ん、奨励会時代と比較したら、ユーチューブの視聴者の方に応援していただきたいというのが、モチベーションとして大きかった。

-どんな棋士になりたい

折田アマ 今回、注目された舞台で指すことができたのは幸せです。また大きな舞台に出たいという気持ちがある。ストーリー性のある棋士になれればと思う。とりあえず、きょうで「アゲアゲ物語」の第1章が終わりです。第2章、3章とストーリー性のあるような棋士になりたい。