舛添要一前東京都知事(71)は、安倍晋三首相が新型コロナウイルス対応のため念頭に置く「緊急事態宣言」について、ヒトラー独裁が生じた経緯を引き合いに出して「乱用は禁物である」と警鐘を鳴らした。

安倍首相は4日、立憲民主党の枝野幸男代表ら野党5党首と国会内で個別に会談し、新型コロナウイルス感染拡大に対応するため「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の改正と、早期成立に協力を要請した。施行されれば、政府は私権制限を伴う緊急事態宣言を発令できる。

舛添氏は5日、ツイッターで「新型インフル特措法の改正問題で、緊急事態宣言が話題になっているが、歴史に学ばねばならない」と言及。「民主的選挙で首相となったヒトラーは、ワイマール憲法48条の非常事態の時の大統領緊急命令を使って独裁者となった」と例を挙げ、「乱用は禁物である」と危惧した。