佐川急便は9日、名古屋市港区の港営業所に勤務する宅配協力会社社員の60代男性が8日、新型コロナウイルスに感染したと発表した。同営業所の業務を停止し業務スペース、トラックなどの消毒作業を実施後、営業を再開する。また同営業所の全従業員にマスク着用の義務化、出社時の検温、手洗い、うがい、アルコール消毒などを徹底する。

担当者によると、男性は7日の出社時に発熱があり、乗務せずに医療機関を受診し、8日夜に検査で陽性が判明。社内の濃厚接触者と思われる従業員を特定し、自宅待機を指示した。また、客が荷物を受領した際、スマートフォンの画面にタッチペンでサインする「電子サイン」を採用してきたが、個人客に関しては2日から紙にサインする従来の方式に戻したという。

またヤマト運輸では、荷物を対面手渡し以外に玄関前などの指定場所に置いたり、客に受領印をもらう代わりに従業員が配達票に記載する対応を行っており、31日まで続ける予定だ。