神奈川県小田原市の加藤憲一市長(55)は31日、東京都千代田区の沖縄県東京事務所を訪れ、昨年10月31日に全焼した首里城復興支援のために集めた募金140万7666円の目録を、石垣永浩副所長(58)に手渡した。

募金箱を全焼直後の11月2日に小田原城の天守閣に設置。今月23日までの分を集計した

小田原市は、戦国大名の北条早雲が治め、江戸時代に城下町として栄えた。4年前の熊本地震の後にも、城下町つながりで募金箱を置いた。「同じお城を中心に栄えた街で、地域住民にとって大事な象徴。これを失った沖縄の皆様のお気持ちは察するに余りある。1日も早い復興にお役立てください」と、加藤市長は話した。

石垣副所長によると、消失後、地元をはじめ全国や海外から約30億円もの復興支援金が贈られているという。世界遺産でもある首里城は、昨年2月に国から管理、運営を沖縄県に移管された。国は2年後に再建工事へと着手し、6年後の完成を目指すとしている。