西国三十三所の第6番礼所、奈良県の壺阪寺(南法華寺)。

大和三山を一望できる山の高台に位置し、古くから眼病封じの寺として信仰を集めてきた。境内でひときわ存在感を放つのが大釈迦(しゃか)如来石像だ。桜に包まれ、穏やかにほほ笑む姿は「桜大仏」と呼ばれ親しまれている。寺の執事の喜多昭真さんは「仏様と桜を一緒に見て心休まる気持ちになってもらえたら」と語る。その日常が戻ることを心待ちにして。

 <撮影データ>午後6時45分 キヤノン「EOS-1DX Mark2」 24-105ミリズーム(焦点距離70ミリ) ISO感度1000 シャッタースピード5分の1 絞り9