コロナ禍で外出制限やテレワークの日々を送るなど、苦難の日々が続いています。プロ野球やJリーグなど各種スポーツ、芸能イベントも開催できない状況です。日刊スポーツでは心温まる、ホッとひと息つける「ホッコリ ニッカン」面を新設しました。「日本の色」と題して、鮮やかな写真とともにお届けします。

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群馬県前橋市のカネコ種苗ぐんまフラワーパークは、チューリップの見頃を迎えている。12日に園内に足を踏み入れると、辺り一面に広がる光景に目を奪われた。約50品種16万球が色とりどりに咲き誇り、見ているだけであっという間に時間が過ぎてしまう。

本来なら4月が1年で一番の繁忙期。だが、緊急事態宣言が出てからは来場者数が普段の2~3割まで落ち込んだ。フォトスポットの「レインボーチューリップ」も、輸入先のオランダからの飛行機が飛ばなくなり、1週間ほどの短い期間しか展示ができなくなった。14日から来月6日までの休園も決まった。それでも同パーク企画課の秋間麻衣さん(38)は「花は手をかけたらかけただけ咲いてくれる。見るだけで生命力を感じられる。花、植物の力を信じたい」と前向きに話してくれた。

チューリップの季節が終わっても、一年中、季節の花々が楽しめる。今は我慢。日常が戻ったら再び、きれいな花々にパワーをもらいに行きたい。【鈴木みどり】

<撮影データ>4月12日午前11時43分 ニコン「D6」 ISO感度100 70-200ミリ(焦点距離116ミリ) シャッタースピード1000分の1 絞り2.8