富山県は8日、医療従事者支援、医療防護服や機器の整備のために寄付を募る「新型コロナウイルス感染症対策応援基金」を設置することを発表した。同日から寄付金の募集が開始された。ふるさと納税を活用したクラウドファンディングで、富山生まれの若手経済人のアイデアで実現に至った。

落語家立川志の輔(66)女優室井滋(61)柴田理恵(61)ら、同県生まれの著名人や経済人が賛同者に名を連ね、発表会見にオンライン会議システム「Zoom」を通じて参加した。

志の輔は「自宅から、世界中にいる人が賛同して協力できる。コロナウイルス対策ではありますが、コロナが終息したら県の医療が充実することにつながります。未来の自分に投資することと同じ」と協力を呼び掛けた。

室井は「富山のことが気になって気になってしょうがなかった。何ができるのだろうと考えていましたが、これだったら参加できる。心を1つにして頑張りましょう」と述べ、柴田は「私も富山に帰りたいけど帰られん。毎日心配しています。基金が立ち上がって、医療の最前線で頑張っている人に対して自分も何かできると感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

会見を行った石井隆一県知事(74)は「目標は5000万円。ぜひ1人でも多くの皆さまに応援していただけたらありがたい」と話した。

賛同者はほかに、DJ、タレントのモーリー・ロバートソン(57)ロッテ石川歩投手(32)レオス・キャピタルワークス社長の藤野英人氏(53)アトム社長の青井茂氏(42)ら。

URLはhttp://readyfor.jp/projects/36617

そのほか、郵送やファクスで申し込み、送付される納入通知書で振り込みできる。