将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36)に挑む第91期棋聖戦5番勝負の第4局が16日午前9時、大阪市の関西将棋会館で始まった。藤井が勝てば、対戦成績を3勝1敗とし、史上最年少で初タイトルを獲得する。藤井が一気に決めるか、初防衛を狙う渡辺が逆王手をかけるか。注目の大一番だ。

先手の渡辺は第2局で敗れた矢倉の戦型を選択。現役最強と言われる渡辺の「意地」の戦法を藤井が堂々と受ける形になった。

午前10時、午前のおやつタイムになった。藤井はオレンジジュースを注文。渡辺は注文しなかった。両対局者の控室にはファヤージュ(焼き菓子)、レモンのクリームサンドが用意されている。対局室に運ばれたオレンジジュースを手にした藤井は、口を潤した。

持ち時間は各4時間。昼食休憩を挟み、16日夜には終局の見込み。