大阪府の吉村洋文知事(45)は28日夕、府庁で取材に応じ、辞意を表明した安倍晋三首相に「持病を抱えながらも、長きにわたって日本を引っ張ってこられたことに感謝を申し上げたい。まずはお身体を休めて、治療に専念してください」と述べた。

新型コロナウイルス対策では国と地方のトップの違いはあったが「強烈なストレスとプレッシャーの中、日本を引っ張り、最前線で対応された。心からの敬意を示したい」と話した。

これまで安倍首相とは何度も会っているといい、「会う度に『頑張ってますね』と温かい声をかけていただいた。僕も総理も、ものすごく批判されているが、僕の中ではほんと、やさしい総理でした」と振り返った。

25年大阪・関西万博の誘致について「安倍総理の発信で動きだした。なんとか万博を成功させ、日本の成長の一助になるようにしたい」と誓った。

吉村知事が副代表を務める日本維新の会と首相官邸はこれまで蜜月関係を築いてきた。ポスト安倍について吉村知事は「総裁は自民党が決められること。次の総裁がだれになろうとも、日本のリーダーとしてやってこられた安倍首相には感謝しかない。次のことはこれから始まる」と含みを持たせた。