東京都の小池百合子知事が21日、小泉進次郎環境相と面会し、象牙取引規制に関する要望書を提出した。

面会後小池氏は「都としてニューヨーク市から象牙の取り扱いについて、より厳格に進めて欲しいというような要望書をいただいている」とし、来年に延期された東京五輪・パラリンピックに合わせた海外持出防止等、普及啓発の強化などを要請したと話した。

その上で「象牙の使用目的が、だいたい半分くらいが印章、はんこである。今、押印の見直しが行われている中において、象牙の使用、規制がすでにかかっているわけだが、それを国外に持ち出すなど、そういった問題が指摘されている」と話した。

都は東京五輪・パラリンピックの際に来日した外国人が、象牙製品を国外に持ち出す可能性が指摘されていることなどから有識者会議を設置、規制のあり方などについての検討を進めている。小池氏は「小泉大臣の方から、その会議に環境省として参加していただくことで、情報共有などができるのではないか」と、協力の確認があったと話した。