自民党の岸田文雄前政調会長(63)が29日、国会内で、野田聖子幹事長代行と共同代表を務める「出産育児費用等の負担軽減を進める議員連盟」の設立総会を開催した。

岸田氏と野田氏は当選同期。岸田氏は設立理由について「少子化対策の中で(9月の)総裁選でも出産費用の負担を何とかしなくてはならないと訴えた。野田さんと相談して財源、予算の議論と並行して具体的な結果が出せないか」と語った。野田氏は「少子化対策はライフワークのようなもの。使命を持ってスタートさせていただいた」と意欲をみせた。

岸田氏は来年9月の次期総裁選へ出馬の意欲を表明しており、自身の派閥である宏池会(47人)の勢力拡大が急務となっている。無派閥の野田氏とは当選同期で議連副代表に小渕優子(竹下派)、顧問には森雅子(細田派)ら麻生派、谷垣グループなど派閥を横断した連携強化へ動きを活発化させている。