米国史上初の女性副大統領になるカマラ・ハリス上院議員(56)は、黒人としてもインド系としても初の副大統領でもある。

7日(8日)バイデン氏に先立って行った演説では「民主主義を守るには、苦労も伴うが、喜びや進歩がある。みなさんは希望、団結、科学、真実を選んだ」などと支持者に感謝。最多とも予想される投票を処理した全米の集計スタッフもねぎらった。そして「私は最初の女性副大統領かもしれないが、最後ではない」とし、子どもたちに「夢を描いて」と呼び掛けていた。

ハリス氏は、ジャマイカ出身の経済学者の父、インド出身の乳がん研究者の母の間に生まれた(のちに離婚)。カマラはサンスクリット語の「蓮」を意味している。検事、カリフォルニア州司法長官を経て上院議員になり、今回の民主党の大統領候補の1人でもあった。若さ、鋭い弁舌など、さまざまな点でバイデン氏を補完し、幅広い層から支持を集めてきた。夫は弁護士のダグラス・エムホフ氏(55)。バイデン氏が高齢のため1期で退く見方もあり、ハリス氏が24年に大統領になる可能性も指摘されている。