野口聡一宇宙飛行士(55)が搭乗する初の民間宇宙船スペースX社の「クルードラゴン1号機」が日本時間の17日午後1時3分ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング成功した。

有人宇宙船で遠隔制御による全自動運転でのドッキング成功は史上初で同3時14分すぎにISSのハッチが開放され、10月から滞在する2人のロシア人宇宙飛行士、1人の米国人宇宙飛行士と合流した。

野口さんは「宇宙船のドッキング成功に立ち会えて、とても幸せです。打ち上げた後も、さまざまな困難な状況に直面しましたが、全集中で乗り切ってきました」と大ヒットアニメ「鬼滅の刃」のセリフを拝借して喜びを語った。

野口さんら4人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船は日本時間の16日午前9時27分に米フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられて約1日をかけ、ISSに到達した。打ち上げ後から通信系統のマイナートラブルが発生したものの、他のクルーと協力して無事に解決した。

野口さんはラグビー精神の「ワン・フォー・オール(1人はみんなのために)、オール・フォー・ワン(みんなは1人のために)」を引用し、「オール・フォー・ワン、クルー1(ワン=1号機の搭乗員)・フォー・オール(クルー1は、みんなのために)」と3度目のISS長期滞在ミッションに意気込んだ。