大阪府は20日、過去最多となる370人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

19日には338人の感染が確認されており、2日連続で過去最多を更新し、300人を超えた。

府はこの日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染拡大を受けて、府の独自基準「大阪モデル」の警戒信号を黄色信号第1段階から第2段階へ引き上げることを決定した。21日から12月5日まで、5人以上2時間以上の宴会、飲み会の自粛と、高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクの高い人には不要不急の外出を自粛するよう呼びかけた。

会議冒頭で、吉村洋文知事(45)は府の感染状況に「確実に右肩上がり。連日、陽性者数については過去最多を更新する状況」とした。「社会経済活動を動かしていき、感染症対策をとっているのが大きなテーマであるが、今はブレーキをかけるのが重要じゃないか」と説明した。

「5人以上2時間以上」の数字について、吉村知事は「人数の基準がないと分かりにくい。2時間という具体的な時間を設定して長時間の飲酒、飲食にならないように」と説明。「少人数でも2時間以上は控えていただきたい」と呼びかけた。

重症化リスクの高い人への不要不急の外出自粛は、医療機関への通院、生活必需品などの買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩などといった生活の維持に必要な場合を除く。