大阪府の吉村洋文知事(45)が8日、府庁で取材に応じた。15日にも運用を始める新型コロナウイルスの重症患者向けに新設した臨時医療施設「大阪コロナ重症センター」の深刻な看護師不足の質問について「足りないとか、みんな100点満点ばかり求めるけど、どうなんですか」とメディアにかみついた。

府内では重症者の増加で医療体制が逼迫(ひっぱく)し、受け皿の拡大が急務になっている。吉村知事は7日、自衛隊看護師の派遣を要請。「大阪コロナ重症センター」で大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)の敷地に整備し、プレハブの重症者専用施設で、全床に人工呼吸器を配備する。

吉村知事は「もともと夏は駐車場だった。もう少し前向きにメディアは受け取れないのかな。これがなかったら0床ですからね。少なくとも12月15日から動かすことができる。厳しい中でも重症センターでやっていってくださる看護師さんもいる」と話した。

さらに「やらなかったらゼロ。メディアは批判するのが健全な形かもしれないが、もともと何もないところで、1床でも2床でも動かすことができる。100点満点ではないけど、進めている。みなさんにご協力していただいている」と訴えた。