関西広域連合は5日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を神戸市で開き、拡大する感染状況を踏まえた「緊急提言」と「関西・府県市民緊急行動宣言」を発表した。

提言では大阪、兵庫、京都で感染が急拡大した場合、3府県から政府に緊急事態宣言の発出を要請することなどが盛り込まれた。大阪府の吉村洋文知事(45)は「東京の首都圏で起きている感染急拡大は大阪でも起きる可能性がある。関西圏で感染が広がるときは、大都市である大阪を中心に広がっていく。緊急事態宣言を要するときには、京都、兵庫、大阪の3知事が一体になって行動を起こす方針を決めた」と説明した。 また緊急行動宣言では首都圏4都県に緊急事態宣言を発令された場合、関西圏から首都圏への往来自粛を要請することが明記された。吉村知事は「緊急事態宣言の期間中は首都圏への往来を控え、ぜひリモートワークでやっていただきたい。関西が団結し、この危機を乗り越えたい」と話した。緊急行動宣言には成人式などの行事前後の会食を控えることなども盛り込まれた。