れいわ新選組の山本太郎代表は18日、国会内で会見し、今夏の東京都議会議員選挙に候補を擁立する考えを明らかにした。衆院選の時期が今秋になるとの見方が強まる中「都議選は衆院選の前哨戦となる可能性があり、れいわとしても挑んでいきたい」と述べた。候補者は一般公募するとして、この日から党のホームページで募集を始め、候補者の人数は「最小5人、最大10人」と述べた。

これまで、地方選での党候補擁立に積極的ではなかったことを問われた山本氏は、都議選参戦の理由として自身が昨年の都知事選に出馬したことを挙げ「それが大きな方針変更の始まりだ。都知事選には出たが都議選に関与しないのは、矛盾があるという考えが生まれた」と述べた。

現在の小池百合子知事や都議会与党の都民ファーストの会について「しっかりした仕事をなさっていない」とした上で「新型コロナウイルス第3波の今、都民への現金給付を政府がやらないなら、都がやるべきだ。徹底的な損失補てんも都が先頭を切ってやるべき。都知事選で訴えた政策は今も通用する。れいわの都議を1人でも増やし、そうした政策を前に進めたい」と語った。

東京都議の選挙区は計42。候補者をどこに立てるかは、これまでの選挙で山本氏や、れいわに投票した有権者の数が多い選挙区、次期衆院選で擁立予定の候補者との相乗効果などを考慮し、今後、総合的に判断するという。

今夏の都議選は、小池都政を支える都民ファーストの会や、小池知事に対する都民の審判の場となる。前回、都民ファに惨敗して大きく議席を減らした自民党の動向も含めて、結果は今後の政治状況にも影響するとみられ、注目度が高い。