日本医師会の中川俊男会長は14日の会見で、開催まで100日と迫った東京五輪・パラリンピックについて「日本医師会長としての発言はございません。個人的には、いろんな思いはありますが、ここでは差し控えたい」とした。これまでも大会開催の可否をめぐって、中川会長は慎重な立場を示していた。

五輪開催の是非を巡っては、東京都医師会の尾崎治夫会長が前日13日、緊急記者会見で開催可否について「さらに厳しい状況」とし「従来通り、開催するオリンピックは例え、無観客であっても今の時点でなかなか、難しい」と、否定的な見解を示していた。

中川会長は、政府が緊急事態宣言の再々発令を含めた強いメッセージを打ち出す必要性を強く訴えた。五輪開催をめぐるムードは険しさを増している。