国民民主党の山尾志桜里衆院議員は28日、国会議員に与えられている公務用のJR無料パスを不適切な形で使っていたと、この日発売の「週刊文春」が報じたことを受けて、ツイッターで謝罪した。一方で、詳細な使用経緯などについては言及しなかった。

ツイッターを更新し「公私の別を大切にしている自分として、その区別が曖昧にみえる行動はよくないと深く反省しています」と私的利用の可能性を示唆した上で「今後このようなことがないように十分に気をつけてまいります。本当に申し訳ありませんでした」と、記した。

山尾氏はこの日、国会で委員会に出席。委員会終了後、報道陣の問いかけに対し「対応については自分の言葉で伝えさせていただきたい」などと述べただけで、詳しい説明は避けた。

週刊文春や、27日配信の「文春オンライン」によると、山尾氏は今月3日、無料パスを使い、東京都内を電車で移動。降車した駅ビル内のマッサージ店で施術を受けた後、再び無料パスを使って都心の別の駅まで移動。食事や買い物をした後で、知人の男性宅に向かったといい、私的な利用があったとされる。別の日にも不適切な使い方をしていたという。

同パスは選挙区内の移動や公務出張の際に、新幹線、特急など指定席を含めてJR全線を無料で利用できる「特殊乗車券」ですべての国会議員に付与される。