新型コロナウイルス感染が急拡大しているインドで、現地在住の40代の日本人女性が感染し、3日に死亡していたことが分かった。在インド日本大使館が明らかにした。同国で邦人感染者の死亡が確認されたのは初めてとみられる。

大使館によると、これまでに日本人約160人の陽性が確認されている。インドでは2つの変異が起きる「二重変異株」が出現し、感染力が強まったりする可能性が指摘される。1日当たりの感染確認は連日30万人を超え、死者も世界で3番目。医療用酸素の不足による患者の死亡が相次いでいる。

日本では3日、インドから入国時に感染が確認され検疫所指定施設で療養していた50代男性が死亡した。厚労省によると、4月26日に成田空港に到着し、無症状だった。30日に発熱とせきの症状が出たが、5月1日に治まった。2日夕も体調に問題はなかったというが、3日午前、部屋で意識不明の状態で倒れているのが見つかり、搬送先病院で死亡が確認された。同省は国籍など公表していない。