聖火は鳥取県2日目。第3区三朝町(みささちょう)。人気漫画「名探偵コナン」作者の記念館「青山剛昌ふるさと館」館長、石田敏光さん(69)も念願のトーチを握った。

「真実はいつも1つ」とコナン君の決めゼリフで出発のポーズでスタート。中学生のときに1964年東京五輪が実施され、女子高生の従姉弟が聖火ランナーとして走り、沿道でみつめていた。「私は鈍足でね。聖火ランナーは夢でした。よかったです」と笑った。

2019年は来館者が約22万人と過去最多だったが、新型コロナウイルスの影響で昨年のゴールデンウイーク(GW)は3密を避けるためにも閉館を決断した。GWはコナン君の誕生日の5月4日を含むことあり、今年は整理券を配布してコロナ対策を打って営業した。「来館者の笑顔が力になる。沿道のみなさんも笑顔だった。50年後にまた聖火ランナーしたいですね」と笑顔をみせた。

◆22日の聖火リレー 鳥取県の2日目で県中部琴浦町から始まり、ナシ「二十世紀」の発祥地で「はわい温泉」で知られる湯梨浜町などを経由して最後は鳥取市でゴールした。

23日は兵庫県に入る。コロナ感染防止を踏まえて、公道のリレーは全面的に中止。23日は姫路城三の丸広場でトーチキス、24日は篠山城跡三の丸広場で約20メートルの聖火リレーとなる。豊岡市出身のバレーボール元女子日本代表で12年ロンドン五輪銅メダルの井上香織さん(38)、お笑いタレント陣内智則(47)、最終ランナーはラグビー元日本代表大畑大介さん(45)がトーチを握る。