藤沢里菜女流立葵杯(22)への挑戦権を争う、囲碁の第8期会津中央病院・女流立葵杯挑戦者決定戦、牛栄子(にゅう・えいこ)三段(22)対上野愛咲美女流棋聖(19)戦が16日午前10時から福島県会津若松市「今昔亭」で始まった。

黒番(先手)の牛は15日の準決勝で仲邑菫二段(12)に黒番6目半勝ちし、初の挑決へと勝ち上がった。今期は予選からのスタートで、小林千寿六段、向井千瑛六段、青葉かおり五段、大澤奈留美五段を下してきた。1回戦では、前期女流棋聖を保持していた鈴木歩七段を撃破した。

前期もベスト4まで進出したが、岩田紗絵加初段(24)に敗れた。当時はコロナ禍のため、会津ではなく東京で開催された。今回、初の会津入りとなった。タイトル戦は2017年(平29)の女流棋聖戦で初めて挑戦権を獲得した。翌年の扇興杯(一発勝負)は準優勝。立葵杯は初の挑戦権獲得を目指す。

白番(後手)の上野は、同日同所で打たれた準決勝で加藤千笑二段(19)に白番中押し勝ち。タイトルホルダーのため予選は免除され、8人による本戦初戦では奥田あや四段を下した。

持ち時間は各2時間。16日夕方には決着の見込み。勝者は同所で藤沢との3番勝負第1局を18日、第2局を19日に行う。1勝1敗になれば、最終第3局(期日未定)は東京・市ケ谷に場所を移して打たれる。