将棋の最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖(王位=18)が現役最強とされる渡辺明名人(棋王・王将=37)の挑戦を受ける、「第92期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局」が18日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われる。

開幕局を制した藤井が連勝すれば、史上最年少防衛と史上最年少九段に王手をかける。

両者は17日、現地入り。対局場で使用する盤や駒、照明の具合を確認する検分を実施。終了後、それぞれ会見した。第1局を完勝した藤井は「自分としては流れのまま、自然体で臨めれば」と意気込みを語った。

昨年、17歳11カ月の史上最年少で初タイトルの棋聖を獲得した藤井。初の防衛戦に成功すれば獲得タイトル通算3期で、史上最年少で九段に昇段、渡辺の21歳7カ月の記録を大幅に更新する。92年1月に屋敷伸之現九段が第57期棋聖戦で達成した19歳7日の最年少初防衛記録も更新する。

小学校のとき、徳島への家族旅行で淡路島を通過したことはあるが、滞在するのは初めて。「食べ物がすごくおいしいと聞いているので、楽しみにしたい」。18歳が海の幸を堪能し、決戦の舞台に挑む。【松浦隆司】