アントニオ猪木氏(78)が19日、公式YouTubeチャンネル「最後の闘魂」を1週間ぶりに更新し「一日も早く退院できるように頑張ります。」と宣言した。

猪木氏は、3週間ぶりに投稿した12日の動画で「腸がはがれちゃったみたいで、また再入院。せっかくいいところまできたんですが」と体調不良で再入院していることを明かした。関係者によると、5月に腸捻転の手術を受けたといい、患部の具合が良くなかったという。

猪木氏は、この日も入院中の病室で撮影した動画を公開。その中で「元気ですかー! ! ! ダメだね、まだ。舌がちょっと」と本調子ではないことを自ら認めた。その上で「俺はこの通りですね、日々、快方にというか。今日はリハビリで屈伸運動を20回ずつやって40回か。半分しか動かさないけども。軽いストレッチ」と、リハビリを行ったことを明かした。

その上で「筋肉というものは、考えもしなかったけど、動かさないと、こんなにも弱くなってしまうのか。昔みたいにっていうのは難しいけど、もう1回早くね、自分でやれるように。今回、手もこちゃったのが、ちょっとショックだったんだ」と、手の具合も良くないことを明かした。

猪木氏は1月から具合の悪い腰を中心にリハビリを行っていたが、3月7日に投稿した動画で、病院のベッドから「耳の検査だけの予定が、いろいろな病気が分かってきてね」と明かした。5月21日に投稿した動画では「元気ですかー!! 声がね、大分、張り上げて元気ですかー!! が言えるようになりました」と笑みを浮かべ、回復を強調。ところが、12日の動画では一転、かなりやせた姿でベッドに横たわり「元気ですかー!! と言いたいんですが、今、あんまり大きな声を出すとね」と苦しげな表情で語り、インターネット上には心配の声が多数、寄せられていた。

猪木氏は、心配するファンの声に応えるように「1つ、コロナが去ったら、俺も来年は、いろんな元気を発信しようと思います」と宣言した。その一方で「なんでこんないろんなこと体験させてくれるのかな。今回は腸捻転…いやぁ本当に。生き地獄というのが、もしそこにあるとしたら、お前はどっちの道を行くんだ。何か1人で勝手に生き地獄の道を歩いているような(中略)もう少し、俺もリハビリしながら、1日も早く退院できるように頑張ります」と苦しい胸の内を吐露しつつ、復活へ不退転の覚悟も示した。

また、猪木氏は「ところで6月26日(中略)本来なら皆と集まって小さなパーティーが出来たんだけど、ちょうど45年になる」と言及。1976年(昭51)の同日にプロボクシング世界ヘビー級王者だったムハマド・アリ氏と対戦した「格闘技世界一決定戦」のことを指したとみられるが「周りがバタバタいなくなってしまう。寂しい思いをしながら、頂いた生命を一生懸命、頑張って」とも語った。

猪木氏は腸捻転以前に、20年7月に自身のツイッターで、アミロイドが心臓に沈着し、心不全になり息切れや、むくみなどの症状が出る難病「心アミロイドーシス」であることも告白している。19日の動画でも「今回のアミロイドというのは、これから研究がなされていって分からない点がいっぱいありますが…」と触れた。その上で「病気の話より、俺はやっぱり夢を語ってる方が良いから。夢じゃない…今、これからは現実だと。1日も早くざまーみろ! ってね、大声で世界に訴える日が来ることを祈りながら頑張りましょう」と前向きに語った。