閉場している東京ドームで23日、バックネット裏客席で、クシャミやせきを再現できる飛沫シミュレーター装置を使って、マスクの有無で飛沫がどこまで拡散するかの実験が行われた。

実験ではドーム内をまっ暗にして、レーザー光線を照射させることでクシャミとせきによって発生する飛沫がマスクなしでは約2メートルとんだ後、マイクロ飛沫と呼ばれる粒子状の飛沫となり、気流に乗って広範囲に拡散する様子が可視化された。マスク装着時にはほとんど飛沫がとばないことが分かり、口だけを覆う「鼻マスク」状態でも飛沫がとんで粒子が拡散することが判明した。

実験に立ち会った東京ドームの岡佳和常務執行役員は「マスクの優位性を確認できた。それと鼻マスクに関しては正しい装着方法ではないと感じた。今後、来場するお客さまにはマスクの装着をお願いしていきたいと思っています」と話した。