東京都は30日午前、22日から過労などの体調不良により都内の病院に入院していた小池百合子知事(68)が、朝に退院したことを発表した。

1日以降の公務については、医師の判断により当面の間はテレワークで行う予定。都の政策企画局の担当者は日刊スポーツの取材に「安静の上でと言われておりますので、今後、どのような業務を行っていくかに関しては、医師と相談しながらになります」と説明。

毎週木曜日に専門家らと意見交換などを行う新型コロナウイルス感染症モニタリング会議や、同金曜日の定例記者会見のオンライン参加での復帰などは慎重に協議する姿勢を強調した。

都には退院を知った都民らから、小池氏への激励や病状を心配する電話が数多く届いているという。

小池氏はこの日午前、都を通じて「新型コロナウイルス対策の只中、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会直前という大切な時期に公務を離れ、多くの方々に御心配、御迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。入院先の医師や看護師、スタッフの皆様の御尽力に感謝致します。私が公務を離れる間、副知事や局長、都庁職員による都政を停滞させないための懸命の支えもあり、体調も幾分か回復致しました」とコメントした。

また、7月4日に投開票を迎える東京都議会選挙中の都議会議員らにも「選挙の最中という大事な時期に御心配をおかけし、申し訳ございませんでした。新型コロナウイルス対策をはじめ都政の諸課題が山積する中、改革を続け、伝統を守る皆様に、エールを送ります」とメッセージ。都民ファーストの会の特別顧問でもあるが、都議選候補者の応援などを含めた意向の明言はなかった。

さらに「都民の命を守り、東京の未来を創るため、都民、都議会の皆様と手を携え、引き続き、全力で取り組む所存です。どうぞよろしくお願い致します」と強い気持ちも示した。

当初27日までの予定とされたが、27日に医師の判断で数日間延長すると発表されていた。