東京・上野動物園で6月23日に誕生したジャイアントパンダの双子の赤ちゃんの性別は、雄と雌だった。小池百合子知事が9日の会見で発表した。

同園によると、誕生時に保育器に移した子どもが雄で、出産時に母親シンシンが抱いていた子どもが雌だった。雄は体重331グラム(8日時点)、体長18センチ(6日)、雌は体重319グラム(6日)、体長18センチ(3日)。健康状態は良好で、すくすくと成長している。同園は「目の回り、耳、肩から前足、後ろ足など皮膚の黒色模様が、より濃くはっきりとしてきた」としている。2頭はシンシンが1頭の世話をしている間、もう1頭は保育器で飼育管理されている。母乳に加える人工乳の割合を徐々に増やすとともに、入れ替え間隔を伸ばしており、当面は5日を目安に入れ替えを行っているという。

シンシンは、赤ちゃんの世話をしながら、現在も産室内で過ごしている。健康状態に問題はなく、食べる量も増えている。副食として、4日からニンジン100グラム、6日からはパンダ団子を100グラムを与えられている。電解質や糖分を含む水分も与えられている。

小池氏は双子の写真を見て「だんだんと黒い模様がはっきりとしてきました」と頬を緩ませた。名前については双子の状態が安定して募集を行うとし「みなさんと一緒に、ぜひ親しみやすい名前を決めていきたいと思います」「赤ちゃんがすくすくと成長して、みなさんにお披露目できることを楽しみにしております」と話した。