西村康稔経済再生担当相は15日の参院内閣委員会集中審議で、酒類提供停止の要請に応じない飲食店との取引方針を、業界や与野党の猛批判を受けて撤回するなど大混乱の対応を引き起こしている問題について、あらためて謝罪した。

取引停止の要請をめぐっては、西村氏の独断なのか、菅義偉首相も事前に内容を把握していたのかなどを含めて、野党が追及を強めている。

西村氏は立憲民主党の塩村文夏氏に、酒類販売事業者向け支援金の給付要件として酒類提供をやめない飲食店との取引停止を求めた文書作成の「起案者」を再三問われたが、質問の事前通告がなかったとして「今は答えられない」などと述べ、具体的な過程についての明言を避けた。その上で「最終的には私の責任で行った」と述べた。

この日も、野党側から辞任要求を受けたが「感染拡大を抑えていくことに全力を挙げることで、責任を果たしていきたい」と、続投する考えをあらためて示した。