将棋の藤井聡太王位(棋聖=19)が19日、大阪市「関西将棋会館」で行われた「お~いお茶杯第62期王位戦7番勝負第4局」で挑戦者の豊島将之竜王(叡王=31)を下した。

18日午前9時からの2日制で始まった対局は、19日午後7時14分、140手で豊島に快勝。対戦成績を3勝1敗として、初防衛に王手をかけた。

敗れた豊島は劣勢を意識してか、112手目を藤井が考えている局面で背中を丸めて、がっくりと首をうなだれていた。藤井の攻勢の前に防戦一方で、投了に追い込まれた。「駒組みの組み方を間違えた気がした。(後手の)3四銀と2一桂をほぐされたのが大きかった。(昼食休憩後)先手4八飛(79手目)と回ったのが悪形で、まずかったのかもしれない」と振り返った。

かど番で第5局(24、25日、徳島市「渭水苑」)を迎える。「対局が続くので、体調を整えて頑張っていきたい」と話していた。