自民党総裁選(29日投開票)に立候補している野田聖子幹事長代行(61)が25日、自民党インターネット番組「カフェスタ」に生出演した。政府が進めている「こども庁」がテーマ。推薦人代表の三原じゅん子議員らとトークを展開した。

「こども」庁新設は、来年の通常国会に提出される予定だが「子どもは、人口減少の切り札。生むという議論をしているわけではない。男性からすると仲間外れ感があったかもしれないが、日本を育てていくこと、日本を続けていくことというダイナミックな政策だということを、『こども庁』を通じて理解していただければありがたい」と呼び掛けた。現在は厚生労働省、文部科学省など、こどもに関係する省庁がさまざまある行政を一元化することが主な目的だ。

また、男性の育児休暇取得率が、日本ではなかなか上がらない現状にも言及した。企業などの男性社員に対する考え方へも疑問を投げかけた。「女と、子どもの話は二流扱いなんですよ。(上司が)『仕事と子ども、どっちが大事なんだ?』というのは、まだある。それを覆せる社会にしたい」。さらに、「政治家は国民には言うけれど、自分たちがやっていないこともある」と言い、「自民党は(育児休暇取得率は)どうなの? 私が総裁になったら、すぐにやりますよ」と党内の意識改革も徹底を図る意向を示した。