岸田新内閣発足に伴い、五輪担当兼女性活躍担当大臣を退任した丸川珠代氏(50)が5日、後任との引き継ぎ式に臨んだ。五輪担当を引き継ぐ堀内詔子氏は丸川氏に対し「コロナ禍で大変な状況の中での開催、ご努力に心から敬意を表します」と、緊張の面持ちであいさつした。

一方、女性活躍担当を引き継ぐ野田聖子氏は丸川氏に対し「五輪・パラの責任者は丸川大臣、橋本(聖子)会長、小池(百合子)知事と全員女性。それは世界初? すばらしいわね」と気さくに声を掛けた。さらに「本当に激務だったね、あの時は」「その細い体でよく頑張りましたね」と、五輪相として東京オリンピック(五輪)・パラリンピックを終えた丸川氏にねぎらいの言葉をかけ続けた。丸川氏も「いろんなご意見も不安もあった中なので…」と激務を思い出したのか、思わずしみじみとする場面もあった。

引き継ぎ式を終えた丸川氏は職員に退任あいさつを行った。「大会直前まで、気苦労の絶えないことだったと思います。都との調整においても先方の事情をくみながら、どうしたらお互いにいい結果を出せるかを考え、実行していただいた」と感謝した。さらに「先に失礼をさせていただくご無礼をお許しいただき、精算業務もしっかりお願いしたい」とあいさつ。職員から花束を贈られると笑みがこぼれた。