日本維新の会副代表を務める大阪府の吉村洋文知事(46)が17日、東京に乗り込んで岸田政権への対抗姿勢を強調した。

雨の中、JR有楽町駅前と豊洲駅付近などで街頭演説。「新しい自民党も残念です。改革という文字がなくなってしまいました。(コロナ)ウイルスを何とか抑えながら成長する日本をつくっていくには、やはり改革です。自民党との明らかな対立軸は改革です。古い自民党をぶっ壊していきたい」と訴えた。

与党だけでなく、他の野党の批判も交えながら、国会議員の給与や賞与体制や、月額100万円の文書通信交通滞在費使用用途の曖昧さにも言及。「政治家がぬるま湯につかっていては改革なんて出来るわけがありません。一定の改革集団が必要です。我々は衆議院は10人しかいない絶滅危惧種ですが、なんとか岩にしがみついて生き残っています。まともな野党が必要なんです」。有権者に19日公示の衆院選(31日投開票)投票を呼びかけた。今後はさらに高齢化が進む世の中で、将来を担う子どもたちの存在も重要視。「子どもたちに背負わせるのは借金じゃなく、ランドセルとか教科書です」と叫ぶと、大きな拍手を浴びた。