印象戦略コンサルタント乳原(うはら)佳代さんが、小室圭さんと結婚して「小室眞子さん」となった最初の会見について「日本を離れて米国で2人で生きていくという決意と覚悟が伝わってきた」と分析した。

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小室さんと結婚して民間人になった眞子さんの第一声に対してお茶の間のみなさんは何を期待されていたでしょうか。眞子さんの言葉や選んだ服装、立ち居振る舞いは、ある意味で結婚を祝福する期待に相反する強い決意の表れだったのではないでしょうか。

まず、小室さんと会見会場に現れたときに小室さんにエスコートされるのではなく「カツカツ」という靴音が聞こえそうな歩幅で階段をたたくようなたくましさで会見席まで先陣を切って歩いていく姿が印象的でした。しゃべる前のこの瞬間に「何かが違うな」と感じたみなさんは多かったのではないでしょうか。

企業の社長や政治家の会見トレーニングでは、登壇時の歩き方から会見は始まっていると伝えております。今までの「しずしずと歩く」皇室のイメージを払拭(ふっしょく)して「私は民間人として生きていきます」という眞子さんの登壇までの短い時間で感じることができました。

眞子さんの選んだペパーミントグリーンのお召し物は4年前の婚約会見時と同系色。「小室さんと離れて暮らしていた期間も気持ちは変わらない」という無言のメッセージとも受け取れます。

そして、小室さんのファッションもフォーマルを意識せずカジュアルスタイルで通したのは、2人の身の丈でできる準備を表現したかったのかもしれません。小室さんのポニーテールでの帰国やスーツもストライプ柄で一貫していました。結婚などにふさわしいスーツならば無地が無難と思われます。ただし、この日のスーツのストライプ柄はやや幅が広かったようにも見えました。もし、恰幅よく心理的に余裕のあるように見える幅の広いタイプに替えたことに眞子さんの意図が含まれているのであれば、この会見に向けてすべてが計画されていたと考えると合点がいきます。

着席する前に顔を見合わせて2人で大きくうなずいたアクションは、これから米国での夫婦生活をスタートさせる合図だったように感じました。【構成&取材・寺沢卓】