テレビ朝日系の衆院選開票速報特番「選挙ステーション2021」が10月31日放送され、司会の元NHK大越健介氏が、生中継で出演した自民党の甘利明幹事長に質問をぶつけた。

甘利氏は神奈川13区で苦戦が伝えられており、現状について「非常に厳しいと受け止めています」答え、「まずは1対1の戦いになったことは大きい。前回1対2でダブルスコア以上の差をつけたんですけども。そしてコロナ禍での鬱積(うっせき)する不満や不安に寄り添う、これをしっかりとできなかった。一生懸命やったつもりなんですけどね」と分析した。

大越氏が「これはどうしても聞かなければなりません。小選挙区で敗れた場合、幹事長職をどのようにされますか」と切り込むと、甘利氏は「これはもう総裁にお預けいたしますし、結果がはっきりした時点で、相談させていただきたいと思います」と厳しい表情だった。

また、自民党全体で議席減少が確実となっている戦況について「国民の方々の鬱積(うっせき)する不満や不安、社会から隔絶さているんじゃないかという孤独感。これに寄り添っていくだけの時間がなかったってことがあろうかと思います。それから、われわれがどういう諸方針を未来に国民を導いていくのかと、説明はしましたけれども、力不足で届ききらなかったのかなと思います」と説明した。

ここで大越氏は「時間がなかったというお話しですけど、大急ぎでの、駆け足での選挙戦に突入していったのは、岸田さんの判断であり、それを支えたのは甘利さんということで。そこはなかなか言い訳にはならないと思うのですが」と笑顔でチクリ。甘利氏は「もともと、いくら伸ばしても1週間やそこらの話ですからね。なかなかコロナと戦いながら、結果的には日本は一番うまくいったと思うんですけど…。それがちゃんと伝わっていないんですよね。成果がね」と返した。

最後に選挙戦が終わったら真っ先に取り組むことを聞かれ、甘利氏は「コロナの不安を解消するという諸方針が示してありますし、ウィズコロナでコロナを押さえながら経済を伸ばしていく、その先に日本の向かう新しい資本主義、成長と限界がどうやって好循環になっていくのかを示していくだけです」と述べた。