立憲民主党の西村智奈美幹事長が8日、臨時国会の代表質問で岸田文雄首相と初論戦を交わしたが、肩すかしに終わった。西村氏の地元新潟で自民党の泉田裕彦衆院議員が、衆院選前に星野伊佐夫新潟県議から裏金を要求されたと主張している問題について質問。「事実であれば広島における選挙違反の反省はないのでしょうか。自民党総裁として事実関係を調査し、国民に明らかにすべき」と迫った。

岸田氏は「政治とカネの問題に関して沖縄県の事案についてお尋ねがありました」と、新潟と沖縄を言い間違えた。訂正もせず「双方の主張の食い違いが生じています。まずは当事者において説明される必要がある」と踏み込まなかった。

西村氏は岸田氏の言い間違えを含む答弁に「その程度かと思った。自民党総裁として、きちんと気が回っていない。これでは、やはり政治とカネを巡る問題についてはなかなか、明らかにならない」と皮肉った。【大上悟】