ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が、12日深夜にニッポン放送系で放送された「宇宙から生放送! 前澤友作のオールナイトニッポンスペシャル」に、国際宇宙ステーション(ISS)から生出演した。

前澤氏は、スタジオで番組を進行した音楽プロデューサー亀田誠治氏から「そのまま宇宙に住みたいとか、星1個、買っちゃおうとか?」と質問されると「残念ながら、まだまだですね、普通に気楽な気持ちで来て長い間、滞在するというのは、体にとっても精神的な面でも、まだまだ厳しいなっていう気がしました」と率直な感想を口にした。地上から400キロ上空のISSに到達するまで、打ち上げ時に体重の4倍程度の重力加速度(G)4Gがかかる上、無重力の中で、さまざまな制約もかかっているからか「当然、訓練してきて、耐えて帰るんですけど、普通には、まだ来られない場所だと思いました」とも語った。

ロシアの宇宙船ソユーズが、8日午後0時38分(日本時間同4時38分)カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、約6時間後の同6時48分(同10時48分)へのドッキングに成功し、前澤氏はISSに初めて滞在する日本人の民間人となった。それから、5日目となった、この日は深夜1時半から同3時まで放送予定の生放送特番だったが、通信状況が悪く、前澤氏とスタジオがつながったのは番組の最終盤で、番組は同3時10分まで放送時間が延長された。

前澤氏は「ちょっと衛星の通信状況が悪くなったみたいです。宇宙から生放送です。前澤友作のオールナイトニッポンスペシャル」と無事に番組コールを成し遂げると、安堵(あんど)したような声で「まさに宇宙なう、という感じです。無重力の中でお話ししています。残り7日間になるんですけど、無重量の中でお話しさせて頂いています」と状況を説明。ニッポン放送の東島衣里アナウンサーは「つながりましたぁ~…。ちょっと涙、出ますね」と感無量の様子だった。

前澤氏は20日にカザフスタンに帰還の予定。日本人の商業宇宙飛行は、90年の元TBS記者秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目となる。