17日午前10時20分ごろ、火災が発生したビルがある大阪市北区曽根崎新地1丁目は、「北新地」と呼ばれる繁華街で、近くには飲食店など店舗やオフィスが多く並ぶ。正午前ごろから火災がテレビでも報じられ、ランチタイムには、大勢の通行人が不安そうに見守った。

男性サラリーマンは「ニュースで今見た。まさか…」と絶句。たまたま近くにランチにきたという高齢女性4人組は「何があったの?」「火事? 怖い」と言いながら、不安そうに消防車を見つめた。

また、ビルは北向き一方通行で5車線ある主要道「四つ橋筋」に面しているが、警察によって、一部の通行が封じられ、緊急車両が南向きへ急行する光景もあった。

大阪市消防局によると、火災は17日午前10時20分ごろに発生。同局によると、午前11時30分の時点で負傷者28人が確認され、うち27人が心肺停止の状態。27人のうち10人は病院に搬送され、残る17人も救急作業を続けている。

同局によると、午前10時18分以降、「4階が燃えている」との119番通報が多数寄せられ、消防車など62台が出動。同10時46分ごろに消し止められたという。